「テロより怖い医療問題」_アメリカ在住のあなたなら知っておくべき現実。(前編)

自由の国アメリカ。

しかし、特に医療の面では全く自由なんかありません。

世界一高額な医療、そして高い保険料の上使い勝手の悪い医療保険で、医療費破産も続出。

一体どうしてこんなことになってしまっているのでしょうか。

また、国民皆保険を目指した「オバマケア」が導入されたのに、何故以前よりも悪くなったとも言われているのでしょうか。

2007年6月に公開されたマイケル・ムーア監督の作品「シッコ」も参考に、「テロより怖い医療問題」と言われている、アメリカ医療について解説します。

アメリカ医療がいかに高額なのか

アメリカの医療費は世界一高額。医師の給与も非常に高額であることも影響しています。

アメリカでは医療保険に加入していても、そもそもの医療費が高いため自己負担額や免責金額(保険会社が払わない金額)も非常に高額になります。

映画シッコの中では、コロラドの50代のご夫婦が、高額な医療費のために自宅を手放し、更に破産をして娘さんの自宅の物置に引っ越す話が出ていました。

ご夫妻はともにしっかりとした仕事をしていて、6人のお子さんも全員いい大学に入れました。

当然職場でも医療保険は準備されていたのです。

それでもご主人が2度3度心臓発作を起こし、そして奥様がガンになってしまったことで、高額な医療費が払えずに自宅も売却し、最後は破産となってしまったのです。

その上保険会社の免責金額9,000ドルが残り、それは子供たちが肩代わりすることになってしまいました。

医療費が高額な3つの理由

アメリカでは製薬会社が自由に値段を決められるため、驚くほどの高額な薬剤費となります。

ハーバード大学の研究ではアメリカの医療費が高額な理由を、医療システムにおける管理費が高額であること、医師の給与が高額なこと、そして薬剤費が高いことを挙げています。

アメリカでは製薬会社が自由に値段を決めることが出来るため、日本では考えられない値段になります。

日本では1本1,000円程度の軟膏が、アメリカでは保険を使っても6,000円以上したとか、あるお子様が指に擦り傷を負って、病院で絆創膏1枚貼って6万円!などという嘘みたいな話が入ってきます。

映画では、今でもスーパーの清掃員の仕事を辞めることが出来ない79歳の老人の話が出てきます。

彼のメディケア(公的医療保険)だけでは、夫婦に必要な薬代の全額はカバーされないからです。

スーパーで雇われている限りは、どうにか必要な薬代はまかなえるそうです。

それでもある日、いつもの薬以外に奥様の腰痛の痛み止め薬を買おうとしたら213ドルと言われ買えませんでした。

それからは腰が痛い時には、ブランデーを飲んで寝てしまうしか無いと嘆いていました。

お隣のカナダでは医療費が無料

アメリカのお隣カナダでは、医療費は全て無料です。

映画の中で、あるカナダ人がフロリダへ旅行してゴルフをしているシーンがありました。

プレー中に二頭筋を固定している腕の腱が切れてしまい、すぐに病院へ。

すると、旅行保険に入っていたにもかかわらず更に2万4,000ドル必要だと言われたそうです。

彼は痛みをこらえながら、カナダに帰国して治療をすることにしました。

お隣のカナダでは、手術をしても医療費は無料だからです。

そのためアメリカで病気になると、カナダ人の知り合いに偽装で住人にしてもらって、カナダで治療をするアメリカ人も大勢いるそうです。

2007年当時、アメリカの無保険者は5,000万人

保険が無いことが原因で、年間18,000人が死亡しました。

映画シッコでは、冒頭から保険が無いために自分自身で足を縫っている、ショッキングなシーンから始まります。

自宅の庭で材木を切っていた男性は、誤って中指・薬指の2本を切断。

病院に行くと、中指の縫合手術は6万ドル薬指なら12,000ドルと提示されました。

医療保険に入っていなかった彼は、泣く泣く安い方の薬指だけを手術したのです。

こんな現実があってもいいのでしょうか。

この年、無保険が原因での死亡者数はなんと18,000人になったという、本当に恐ろしい現実が自由の国アメリカにはあるのです。

入りたくても中々入れない医療保険

医療保険会社は、少しでもリスクのある人は契約を拒否します。

こんなに医療費が高額なアメリカなら、少し無理をしてでも医療保険だけは入っておけばいいのではないか。

実はそう簡単な話では無いんです。

アメリカの医療保険会社は、少しでもリスクのある人は徹底して排除し契約をしてくれません

映画には、以前ある医療保険の会社で申し込みの受付を担当していた女性が登場します。

彼女は自らを、「私は病人を遠ざける担当でした」と言います。

契約出来ない既往症のリストは、なんと37ページにも渡り記載されており、告知で一つでもひっかかれば「You can’t get insurance」を言い渡さなければなりません。

申し込みに来られる方の大半は、「医療保険に入れれば病気の不安から解消される!」と嬉しそうにされているので、対応は機械的にやらざるを得なかったと。

親身になると、自分が辛い思いをするからだそうです。

「自分は人間のクズだ」、そう最後に彼女は泣きながら言っていました。

そしてなんと、既往症だけでは無く、痩せ過ぎや太り過ぎでも加入が断られます

病気になるリスクが高いからであり、医療保険会社は国民の為では無く会社の利益しか考えていないのです。

日本では、かなりの痩せ過ぎ太り過ぎでもせいぜい条件が付く程度。

また最近では、緩和型と言って持病を持っていても加入出来るタイプが増えてきたことを考えると、信じられない国だとしか言えません。

しかしこのような加入拒否の問題は、オバマケア(アフォーダブル・ケア・アクト)の登場で殆どが解消されました。

例え持病を持っていても、保険会社は加入を断れなくなったからです。

「オバマ前大統領のお陰で、これでアメリカでも安心して暮らしていける!」

いいえ、アメリカ医療業界の深い闇は、そんな単純な話ではありません。

次回後編にて、そのあたりをじっくりとお伝えしていきます。
※参考記事




最後までお読みいただき、ありがとうございました!

海外でも日本でも安心な、日本の海外旅行保険まとめ

  • アメリカの医療費が高額な理由は、医療システムにおける管理費が高額なこと、医師の給料が高いこと、そして製薬会社が自由に価格設定できる薬剤費が非常に高額なことなどが挙げられます。
  • 2007年当時、医療保険を持っていない人が約5,000万人。その人達はまともな医療を受けることは出来ず、その年の無保険による死亡者数はなんと18,000人と言われています。
  • オバマケアの登場により、既往症を理由に保険会社が断ることは出来なくなりました。一見とても素晴らしいことに思えますが、まだまだ深い闇は続きます。次回後編にてご紹介。

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